演劇の上演
現代演劇を上演する上で不可欠なのは、一定以上の長い期間(多くは1ヶ月程度)にわたる俳優の稽古である。多くの演劇作品で上演時間は1時間半以上、長いものでは途中休憩等を除いても3時間以上もあり、演出家の指示のもと、稽古を通してセリフや動き・他の俳優とのやり取りを身体で覚える必要がある。古典歌舞伎などの場合は、セリフや動きが型にはまっており、幼少時からの稽古で演目や演技が役者の身体に染み付いているためか、稽古期間は数日であるという。新作歌舞伎でも、その稽古期間は現代劇に比べ圧倒的に短い。また古典歌舞伎に演出家はいない。
同じ演目であっても、上演するたびに、俳優のセリフ回しや「間」の違い、掛け合いのタイミング、動きなどが少しずつ異なるものとなり、観客集団も毎回違うため反応も様々で、その反応によって俳優の演技も変化し、時には思わぬハプニングも起こるなど、まさに演劇は「生き物」であると言える。また上演期間内にも演出家による「ダメ出し」があったり、観客の反応を見て変更される箇所があったり、俳優自身もより良いものにしようと日々努力するため、特に複数回鑑賞する場合、映画鑑賞とは違った楽しみ方ができる。
最初の開演日を「初日」といい、最終公演を「千秋楽」という。上演期間が長い場合、ほぼ中間に当たる上演日を「中日(なかび)」といい、それぞれに俳優やスタッフが祝われたり、お互いをねぎらったりする機会となる。